1.中小企業の賃上げが跳ね上がる
毎年、日本経済新聞社が実施している賃金動向調査。今年の中小企業(従業員数が300人未満)の平均賃上げ率(定期昇給とベースアップを併せた)が4.38%と上昇。賃上げ額は1万4309円。
中小企業D社は深刻な人手不足を補うため、初任給を引き上げて採用につなげて行きたいと5%を上回る賃上げを実施。大企業が先導してきた賃上げが物価高や人手不足を背景に、中小企業にも波及している。
人材確保のため賃上げを毎年実施できるかが重要。生産性を向上し売上げが確保できない中小企業は生き残れない。しかし、本調査では大企業を含めた全体の平均賃上げ率は5.49%と4年ぶりに低下した。