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コラム 人と経営
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グローバル競争 No.2

1.マイクロソフトの焦り

マイクロソフトがノキアの携帯部門を買収する。マイクロソフトはソフトウェアを中心に事業を進めてきたが、ゲーム機器、パソコンと少しは外注をしている自社製品もあるが、売上げから見ると僅かだ。

ノキアは、10年前には携帯電話の市場で半分に迫る勢いを持ち、北欧のハイテク企業と言う位置づけだった。しかし、スマートフォンでは出遅れ、数年前にウインドウズフォンを投入したが苦戦を強いられている。

総額約7140億円の買収はマイクロソフトからすると大きな買い物ではないかも知れないが、新興国でノキアが強い従来型の携帯電話も、少しずつ陰りが見える。マイクロソフトにその打開策も無い。

2.グーグルの変化

2012年5月に携帯電話大手、モトローラをグーグルが買収した。総額1兆円を超える大型買収だ。この9月にモトローラから新しいスマートフォンが発売されるが、グーグルの目的は携帯電話の売上げではない。

アップルとサムソンとの訴訟で、今年米国の裁判所はアップルに軍配を上げた。元々の買収目的はスマートフォンのOS、アンドロイドでの訴訟リスクを軽減する為にモトローラ保有の特許を利用することだった。

モトローラの新しいスマートフォン「Moto X」は、グーグル主導で初めての製品になる。検索事業からOSの開発、ハード製品の開発へと事業展開が変わってきた。ハードを手に入れアップルに近づくグーグル。

3.アップルの戦略

iPhone5の新製品が9月20日に日本で発売。今回はiPone5sとiPhone5cの2機種の同時発売になる。特に5cは新興国向けで販売価格を抑た製品として注目を浴びていた。

実際の5cの販売価格を見ると、米国では99ドルのプランがあり、日本では新規及び他社からの乗り換えは携帯電話キャリアにかかわらず、実質0円で購入できるプランが発表された。

しかし、中国・香港での販売価格は4688香港ドル(約6万700円)と高い。
新興国向けと言いながらの価格設定に中国のメディアやスマートフォンユーザーからの評判が悪い。

スマートフォンの市場はアップルが切り開いてきたが、グローバルのシェアではサムスンがリード。模倣では無い製品や市場の開拓をどこまで続けられるかがアップルの競争優位を確立する。見守りたい。
(Written by 川下行三 13/09/15)
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